トン族　亮布刺繍と古布の大きなトートバッグ

貴州省、広西壮族自治区や黔東南苗族侗族自治区、湖南省に暮らす少数民族の侗族（トン族）。　
苗族（ミャオ族）同様、藍染を得意とするトン族です。
手紬手織りのコットンから作る藍染の布を、さらに特殊な技法で【亮布】リャンブーと呼ばれる布を作り、民族衣装にも多様しています。
亮布は、見た目は紙のような風合いです。製造工程はシンプルですが、手仕事で時間を要する作業です。
地域により作り方に違いがありますが、染め上がった布を、豆汁または、草木や木の実の抽出液、水牛の皮の煮出汁、卵白や豚の血などを用いて、浸したり塗ったりしながら乾燥させ、仕上げに木づちで丹念に叩いて作られています。叩くことにより、金属のような光沢と強度が生まれます。

こちらの商品は、前面に使われている亮布を生かした、ちょっとマニアックな大きめのトートバックです。
刺繍が施された亮布は、もともとは背帯（おんぶ紐）だった布です。
トン族の紋様、太陽紋の渦を巻くエネルギーが描かれ、中心には鳥と花の模様がカラフルな色彩の刺繍で描かれています。
刺繍に使われているのはシルク糸で、シルク特有の美しい光沢も楽しめます。
オープンチェーンステッチやボタンホールステッチ、その他の刺繍技法の技が光る、超絶技巧な刺繍といっても過言ではない気がします。
亮布の裏には、藍染の裏地を貼っています。バッグの上部だけを縫い付けていて、サイドと下部は縫い付けていません。
荷物を入れた時に、ふんわりと浮き上がるデザインです。
苗族の藍染のフリンジをタッセル状にした装飾に、タイのアカ族の大きなメタルボールを添えてトライバル感をUPさせています。

バッグ本体の古布は、日本のビンテージ前掛けを使用しています。裏面に【工】という文字が書かれています。職人さんが着ける前掛けだったのでしょうか？？
目立つほつれや穴は補修してあります。
古い布ですので、汚れやシミも沢山見受けられますが、あえてそれを活かしているバッグとなっています。好き嫌いが分かれるところでしょうが、私的には愛してやまないビンテージ布の風合いと色味です。
しっかりしたコットンキャンバス地なので、裏地は敢えて付けませんでした。
別布で、23㎝の内ポケットが一箇所ついています。
肩ベルトは、幅3.8㎝×長さ61㎝で長めの設定です。
開閉口には、留め具は付いていません。

亮布。藍染の落ち着いた色味と卓越した刺繍。そして日本の古い布との組み合わせ。
古いもの同士が共存して、圧倒的な存在感を放っているようです。
独自のスタイルを演出し、コーディネートのアクセントとしても活躍しそうです。
特別な一品としてお楽しみください。


素材／コットン　シルク　麻　メタル
　　　その他

本体サイズ／W56㎝　H38㎝

前布（亮布）サイズ／W36㎝　H36㎝

肩ベルト／3.8㎝×61㎝

カラー／インディゴ　オフホワイト　その他

　

✴︎実際に使用していたビンテージの布ですので、刺繍部分に擦り切れ等が出る場合があります。（状態の良いものを選んで使用しています。）

✴︎お洗濯は、出来るだけ避けてください。
天然色素または化学染料特有の色落ちがする場合があります。（藍染布は、水に濡れると色落ちします。刺繍糸も色滲みが出てきます。）
もしお洗濯する際は、出来るだけ手洗いで、十分な水量で押し洗いでお願いいたします。その後、脱水はかけずに、タオルなどで水気を拭き取り、速やかに陰干ししてください。その際は、亮布がバッグ本体につかないようにお願い致します。
多少の縮みが出る場合があります。その場合は、出来るだけ手で優しく伸ばしてください。
汗やお洗濯で濡れたまま長時間放置したりしますと、色移りします。
漂白剤や蛍光剤入りの洗剤のご使用も避けてください。

その旨ご理解の上、ご購入を検討していただけると幸いです。

亮布の質感と光沢と、超絶技巧な細かなシルク糸刺繍。
藍染タッセルとメタルボールがアクセントに。

バッグ裏面には、飾りはありません。
古布のビンテージ感は、なんとも言えない温かな風合いです。

大きなトートバッグです。世界でただ一つの一点もの。
独自のスタイルでコーディネートを楽しんでください。

留め具は付いていません。
内ポケットが一箇所ついています。